
野菜,ブログ,レシピ
パリで「暮らすように旅をする」中で、
日本との一番の違いを感じたのは、日々の食卓を彩る「野菜や果物の買い方」でした。
日本では、パック詰めされた美しく整った食材を選ぶのが当たり前。
しかし、ここパリでは、一つひとつを自分の目で見て、手に取り、熟し具合を確認する
まるで宝探しのような時間が流れています。
今回は、パリのスーパーやマルシェで体験した、日本とはひと味違う野菜選びの楽しみをご紹介します。

フランスのスーパー、モノプリでは、野菜や果物を自分で袋に入れ、
計量器で重さを量ってラベルを貼るスタイルが一般的です。
最初に驚いたのは、店頭で並んでいる「キュウリ」の大きさ。
まずは素材の味を知りたくて、そのまま生で食べてみました。
すると、日本のキュウリとは少し違い、ほんのり苦みがあります。
食感も日本のような「シャキッ」という感じではなく、「ザクッ」としたしっかりした歯ごたえでした。
そのままでも食べられますが、私は炒めて食べてみることにしました。
先日の料理教室でもキュウリを丸くくりぬき、バターで炒めたものが添えられてました。
加熱しても食感が残り、日本のキュウリとはまた違ったおいしさを楽しむことができました。
野菜を購入の際は、計量機の操作に戸惑うこともありました。
しかし、そんな時、近くにいたフランスのおばあさんが「ここを押すのよ」と、
言葉は通じなくとも親切に教えてくれました。
こうした小さなコミュニケーションも、パリの暮らしにおける温かい思い出の一つです。

ボンマルシェの野菜

マルシェでの野菜
高級百貨店「ボン・マルシェ」では、計量専門のスタッフがその場で対応してくれるため、
初心者でも安心。
また、街中のマルシェでは、「今日はトマトを3個だけ」「アプリコットを少しだけ」
といった必要な分だけを購入するスタイルが定着しています。
特筆すべきは果物の状態です。
私が今回買った果物は・・といった感じですが。
マルシェの果物: すぐに食べ頃の熟したものが並んでおり、自分の目利きで選ぶ楽しさがある。
モノプリの果物: 少し硬めのものが多く、購入して数日後に食べ頃を迎えるものが多い。
自分の生活サイクルや食べるタイミングに合わせて買い方を変える。
そんな「食材と向き合う時間」が、パリではごく自然に行われています。


トマトソースと山羊のヨーグルトで味付け
ボリュウム満点の一品ができあがりました。

ワインと共にいただきます。
同じトマトでも形や色が異なり、同じアプリコットでも熟し具合はそれぞれ。
パリでの買い物は、効率を求めるだけではなく、「どれを選ぶか」を自分で決めるという、
豊かなプロセスそのものでした。
その日選んだ新鮮な野菜を使って、夕飯にはトマトソースと山羊のヨーグルトを使った
ボリューム満点の一品を。
ワインを片手に、自分で手に入れた食材を丁寧に調理していただく時間は、まさに至福のひとときです。