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8月31日は「野菜の日」。
「8(や)・3(さ)・1(い)」の語呂合わせから生まれた、野菜についてあらためて考えてみたい日です。
毎日のように食卓に並ぶ野菜ですが、
「そもそも、野菜ってどんなもの?」
「なぜ野菜を食べたほうがいいの?」
「色の違いには意味があるの?」
と聞かれると、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
今回は野菜ソムリエプロとして、夏から秋へ季節が移り変わるこの時期に、身近な野菜の魅力をもう一度のぞいてみたいと思います。
野菜というと、トマト、きゅうり、にんじん、キャベツ……たくさんの種類を思い浮かべます。
でも、私たちが食べている部分をよく見てみると、とても面白いことに気づきます。
こうして考えてみると、野菜を食べることは、植物のいろいろな部分をいただくことでもあります。
いつもの野菜も「これは植物のどこを食べているんだろう?」と考えるだけで、少し違って見えてきませんか?
野菜は、単に「体に良いから食べるもの」ではありません。
野菜には、毎日の体の調子を整えるために役立つ栄養素が含まれています。
代表的なのが、
ビタミン・ミネラル・食物繊維です。
ビタミンやミネラルは、食べたものからエネルギーをつくったり、体のさまざまな機能を正常に保ったりするために必要です。
食物繊維は腸内環境を整えることにも関わっています。
さらに野菜には、カロテノイドやポリフェノールなど、野菜の色・香り・苦味にも関係するさまざまな成分があります。
つまり、
ごはんやパンなどの主食、肉・魚・卵・大豆製品などの主菜と一緒に野菜を組み合わせることで、食事全体のバランスを整えていく。
これも野菜を食べる大きな意味です。
難しい栄養素の名前を全部覚えなくても大丈夫。
まずは、食卓の色を見てみましょう。
トマトの赤、かぼちゃの黄色、ピーマンの緑、なすの紫……。
色の違う野菜を組み合わせると、自然と使う野菜の種類も増え、食卓も華やかになります。
「今日は緑ばかりだから、赤いトマトを足してみよう」
そんな選び方でも十分です。
野菜は“栄養のために我慢して食べるもの”ではなく、色・香り・食感・季節を楽しむ食材。
そう考えると、野菜との付き合い方が少し楽しくなります。
子どもだけでなく、大人にも苦手な野菜はあります。
無理に「体にいいから食べなさい」と言われても、なかなか好きにはなれません。
そんなときは、「食べる」より先に「興味を持つ」ことから始めてみてはいかがでしょう。
一緒にスーパーや直売所へ行って好きな野菜を選ぶ。
切った断面を見てみる。
触ってみる。
匂いを嗅いでみる。
一緒に洗ったり切ったり、料理をしてみる。
そして調理方法を変えることも大切です。
生のトマトが苦手でも、加熱したトマトソースなら食べられるかもしれません。
ピーマンの苦味が苦手なら、油を使って炒めたり、肉と組み合わせたりすると食べやすくなることがあります。
野菜は生・焼く・蒸す・煮る・炒めるによって、味も香りも食感も変化します。
「この野菜は嫌い」と決めてしまわず、
「どんな食べ方ならおいしいかな?」
と探してみることも、野菜を好きになる第一歩です。
8月の終わりは、まだまだ暑い一方で、食卓には少しずつ秋の気配が見えてくる頃。
夏野菜を楽しみながら、これから旬を迎える秋の味覚にも目を向けてみましょう。
主な栄養・成分
β-カロテン、ビタミンC、カリウム、リコピンなど。
目利き
ヘタがみずみずしく、皮にハリがあり、持ったときにずっしりとしたものを。
保存
完熟したものは冷蔵庫の野菜室へ。まだ青みが残るものは、状態を見ながら常温で追熟させます。
主な栄養・成分
カリウム、食物繊維など。紫色の皮にはアントシアニン系色素の「ナスニン」が含まれています。
目利き
皮にハリとツヤがあり、ヘタやガクがしっかりしているものを。
保存
低温や乾燥に弱いため、乾燥しないよう包んで野菜室へ。なるべく早めに使いましょう。
主な栄養・成分
ビタミンC、β-カロテンなど。
目利き
色が鮮やかで表面にハリがあり、肉厚なものがおすすめ。
保存
水分をよく拭き取り、乾燥を防いで野菜室で保存します
主な栄養・成分
β-カロテン、ビタミンE、食物繊維など。
目利き
丸ごとの場合は皮が硬く、ずっしりと重みがあるもの。カット品は果肉の色が濃く、種がしっかり詰まったものを。
保存
丸ごとなら風通しのよい冷暗所へ。カットしたものは種とワタを取り除き、冷蔵庫で保存して早めに使います。
主な栄養・成分
炭水化物、食物繊維、ビタミンC、カリウムなど。
目利き
皮の色が均一でハリがあり、ふっくらとしたものを。
保存
寒さが苦手です。冷蔵庫には入れず、新聞紙などに包み、温度変化の少ない冷暗所で保存します。
※きのこは植物学上は野菜ではありませんが、秋の食卓でぜひ楽しみたい食材です。
主な栄養・成分
食物繊維、ビタミンDを含むものなど、種類によって特徴があります。
目利き
かさや軸にハリがあり、水っぽくなっていないものを選びます。
保存
水分を避けて冷蔵保存。使い切れない場合は冷凍保存も便利です。
野菜の日だからといって、急にたくさんの野菜を食べる必要はありません。
大切なのは、毎日の食卓の中で野菜に少し興味を持ってみること。
旬を知る。
色を見る。
触ってみる。
選んでみる。
料理してみる。
そして、おいしく食べる。
野菜には一つひとつ、旬があり、色があり、香りがあり、食感があります。
同じ野菜でも品種や産地、季節、調理方法によって味わいは変わります。
8月31日の「野菜の日」をきっかけに、
「今日はどんな野菜を食べよう?」
そんな会話が、ひとつでも多くの食卓から聞こえてきたらうれしいです。
野菜を「食べなければならないもの」から、
「知りたい、選びたい、食べてみたいもの」へ。
この秋も、旬の野菜との出会いを楽しんでみませんか。
材料

① オクラは塩をまぶして板ずりし、表面の産毛を取る。水で洗ってヘタの先を切り落とし、ガクの部分を薄くむく。破裂を防ぐため、つまようじなどで数か所穴をあける。
② フライパンにサラダオイルを熱し、オクラを入れて炒める。色が鮮やかになったら白ワインを加え、アルコール分を飛ばしながら水分が少なくなるまで加熱する。
③ ピザ用チーズを全体にふりかけ、チーズがとろけたら塩・こしょうで味を調えて出来上がり。
※オクラも代表的な夏野菜です。
糖質の代謝に関わるビタミンB1を豊富に含む、緑黄色野菜です。
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